第一弾
船岡の杜への植樹
【斎庭活動第一弾】
四季を感じる里山を取り戻したい!
里山整備と300本植樹プロジェクト
天河神社境内より西側には神社の神宮寺と称される来迎院本堂や
空海がお手植えしたとされる樹齢1200年超の大銀杏の木の背部に鎮まりますのが「船岡山」です。
この山には御祭神“建御雷神”をお祀りしている「船岡神社(聖天社)」もあり、古よりこの坪内の里を
御守りいただいてる山の一つであります。
この山の地権者の先達が各々の想いもこめて、ヒノキを中心に植樹した山ではありますが、
近年の林業の状況も相重なり残念ながら手入れがいきとどかなくなってしまい、
その結果として倒壊の可能性もでてくる危険木も発生。
地元住民の家に隣接しているお山でもあり、山の地権者の方々の賛同を得て、
平成27年に危険木を中心に船岡山の一部を伐採いたしました。
しかしながら、木々がなくなった山肌では山にも、弁天さんをはじめこの里の神さまにも、
そして遠路はるばるきてくださる天河神社の参詣客の方にも申し訳ないと、
「斎庭」代表の西岡氏が一人で、伐採した後の船岡山に紅葉を植樹。
仕事を終えたあとの限られた時間のなかでの植樹活動。
その数、計363本。
植樹から約5年が経ち、少しずつ大きくなってきている中、2020年「斎庭」が結成され
山の地権者の方々との交渉も行い、船岡山全体を紅葉で植樹しなおし、
参詣客の皆さまにも景観がより美しくなった坪内の里をお楽しみいただきたいと思っております。
船岡山を紅葉の山へ
01
地権者との交渉
02
伐採・運び出し
03
植樹
04
下刈り等
01
地権者との交渉~伐採に向けての費用の算出
(2020年6月~2020年8月 作業完了)
「船岡山」は数名が地権者として所有している山であります。今回伐採を検討している木々も地権者の先達が各々の想いをもって植樹された大切な木々であります。その土地、木々を「斎庭」に託していただき伐採させていただくにあたり、数回にもわたり交渉を重ねてまいりました結果、全地権者の皆さまの合意を得ることができました。地権者の方、そして、先達の想いを無下にせぬよう心誓うと共に、伐採にむけての費用の見積算出のため木々の毎木調査を行いました。
02
伐採~運び出し
(2021年秋 予定)
今回は船岡山の神社に面している東側を中心に、面積にして1ヘクタール約800本のヒノキ、杉を伐採します。本数の多さだけでなく、太さ約100cm以上を超える巨木もあり、作業日数も約半年かけ、大変神経をつかう大作業を想定しています。伐採した木はヘリコプターで山から搬出し、製材所まで運搬していきます。
→搬出した木々の一部は地区内にある天の川温泉のバイオマス燃料として使っていきます。(バイオマス事業については、一般社団法人天川村フォレストパワー協議会を参照ください)
03
植樹
(2021年秋~2022年春 予定)
伐採後の跡地に植樹を行います。
植樹する時期は春頃が根がつきやすいため、3月頃を予定しています。自然界では淘汰される苗木(実生苗)を採取して、畑で大きく育てて、植樹していきます。
04
雑草の下刈り
(木が一人前に成長するまでの間約10年間毎年)
植樹は植えて終わりではなく、親が子を育てるように、ある程度一人前になるまでの間生育の補助を行わないといけません。植樹した木も、しっかりと大きく成長していくためには、「水」と「太陽の光」がかかせません。しっかりとその土に根を張り、しっかりと根から水を吸い上げられるように、そして、太陽の光に木々の葉がうけられるように、植樹した木の周辺の雑草などをこまめに下刈りしていきます。
秋には黄金の色に染まる
ことを夢見て
今回植樹する広葉樹は枝葉が大きく広がるため光が大きくはいり、全体的に明るい印象になります。春から初夏にかけては鮮やかな新緑が、秋には様々に色づく紅葉が目を楽しませてくれたり、四季折々の季節の美しさが心を和ましてくれるでしょう。
弥山にある天河神社の
奥宮の遥拝所を
この山頂からは天河神社を中心に坪内の里全体を見渡すことができます。そして、弥山にある天河神社の奥宮に向いているため、この地からも奥宮を遥拝していただければ辨天様もお悦びいただけるのではないかと思っています。
自然の山を感じていただけるように散策路も整備
山を整備して歩けるようにすることで、木漏れ日のさす山の森の小径をゆっくり歩いていただくこともでき、樹木からテルペン系のフィトンチッドという芳香により、清々しい気持ちにリフレッシュさせ、心に活力をえられます。
【斎庭活動第一弾】
活動報告
第一弾として「船岡山」を中心に取り組みますが、最終的には坪内の里を囲む山々に1000本の紅葉を植樹していき、
引き続き、彩りあふれる美しい山の景観にしていきたいと考えています。
引き続き、ご声援賜りますようお願い申し上げます。