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【作業報告5】約300本の苗木の植樹作業完了!


皆さま、こんばんは* いつもお心を御寄せいただきありがとうございます。

今年は例年より降雪も多く、底冷えのする日が続いていますが、皆さま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。 前回の報告レポートからだいぶ間があいてしまいましたが、黄金色に輝いた銀杏の木も今は冬の姿に。今年は天川もだいぶ雪が積もり、すっかり雪化粧に染まり白銀の輝く美しさに見惚れてしまいます。

さて、本格的な冬に入る前に我々も次なる作業へと進み無事に完了しましたのでご報告させていただきます。 



|| 植樹作業


ヘリコプターによる出材作業を終えたのち、地拵えという山肌の整備も無事に終え、2021年11月末頃の善き吉日より植樹作業をはじめました。

伐採したあとの山肌に約300本以上を植樹するため、凍てつく冬に入る前にある程度作業を終えることも課題ではありましたが、今回は鎌倉や岐阜、石川など各所からお越しいただいた庭師の方々のご協力をえて植樹していく運びになりました。



|| 育てていた苗木を


苗木を畑で育てはじめてから約1年ぐらい。

天川の山の中腹など様々な場所に、風や鳥によって運ばれた種が自生して育てていた実生苗の生命を大切につなげたいという思いで育ててきました。




掘り上げるときも、丁寧に一本ずつ。


根と根が絡み合っているため、根を痛めないように丁寧に掘り起こしていきます。なによりも、畑でもしっかり成長してくれていた様子で大変安堵しました。



|| 山へ


こうして、掘り起こした苗を傷つけないように大切に山にまで運んでいきます。

約二日間かけて、計300本近くの量。畑から山への往復も大変でした。



|| 道づくり


ご覧のとおり、船岡山の斜面は伐採した後に作業がしやすいように山に残っていた枝葉などが散らかり足の踏み場もわからずな状態でした。


また、斜面も急なところもあったりと植樹する作業の前に足場を整える必要がありました。



そのため、まずは「道づくり」。斜面全体の傾斜等も配慮・計算しながら、そして、もともとそこに生えていた樹木を材木として残しておき、そのまま道作りに活かしていきました。


伐採した後に残った材などをうまく利用して、土をおさえたりして道を作りました。これで斜面の行き来もだいぶしやすくなりました。



|| 植樹


そして、いよいよ植樹をしていきます。


教えていただいたのは、それぞれの“根”をまずはしっかり見て、枝を落としていく工程が必要であるということです。

というのも、畑から掘り起こす際に多少なりとも細い根等が減る分、水分を吸い上げる根とそれを蒸発させる働きをする枝葉を減らしてバランスをとるのだそうです。



また、木には表と裏面があるので、紅葉の育ってきた姿から表・裏を見て、山で順調に育つように陽の当たりに合うように植えていきます。



こうして、一本ずつ丁寧に。



|| 命を無下にせず


また、苗によっては、残念ながら上の部分が枯れてしまうものもありました。しかし、根本の部分をみるとこうしてしっかりと葉を差かしています。



こうして根本や株の部分から生えてくる苗を“蘖(ひこばえ)”と言います。 これらの芽も摘むぐことなく、きちんと生かすべく、短く剪定し植樹をしていきました。




|| 伐って植え替えるという単純作業ではない




以前にもお伝えさせていただきましたが、代表二人はかねてより「木を伐って、植え替える、という単純なものではない」と言っておりました。

それは、 草木すべてに魂が宿っている。だから、安易に採って植えるのはその命に失礼。きちんとその命に向き合わなければいけない」と。

こうして、一本ずつ苗木としっかり向き合いながら、丁寧に植えていく。



そこには手塩にかけて育ててきた苗木への愛情はさることながら、万物への敬意という感謝の気持ちも一手ずつはいっているのかもしれません。


|| 小宇宙・大宇宙



こうして、皆々様のご支援、ご協力等々により無事に、今回のプロジェクトの大きな要の一つであった植樹作業を無事に終えました。

昨年に伐採した樹木の年輪をみると大体60年〜70年前のものが多くありました。時代ごとにおかれている状況下は違い、どういう思いで植えたのかは思いを募らせるだけ。 しかし、こうして時を経て地権者の皆々様のご理解・ご協力を賜り、この船岡山の地に新たな生命の巡りを紡ぐことができました。


我々人間に命があるように、山にも土にも樹木にも生きとし生けるすべての万物には光輝く生命が宿り、その生命が互いに呼応しながら共に生きている。この船岡山をつうじてそんな小宇宙・大宇宙が感じられると、作業をしながらあらためて思いました。



|| 皆様の手でも

凍てつく寒さを越えて、天川にも少しずつ春の訪れを感じられるようになりました。今回こうしてご支援いただいた方々への返礼として植樹を賜る予定でおります。

こちらは予めご連絡させていただいておりますが、来月(2022年3月)を予定しております。

皆々様のご都合等々もあると思いますので、こちらも適宜柔軟に対応ができるように、また何よりも勾配が大きい斜面でもありますので、安全に行っていただくためにも、山の状況等々をみてあらためて詳細のご案内をさせていただきますので、いましばらくお待ちくださいませ。

また、今回の植樹はこちらのクラウドファンディングでご支援いただいた方々が対象になっておりますが、我々はこの船岡山に限らず神社一帯を鎮守の杜へと還していきたいと考えており、少しずつその他の山々も動いております。こちらのほうでもぜひ植樹のご協力を賜ればと思っており、こちらもおってご案内させていただきます。

植樹を終えたのち、いよいよ船岡山の頂上に見晴らし台を設置する予定でおります。引き続き、引き続き温かく御守りいただけますようお願い申し上げます。

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