寺峰の杜への植樹第二弾
- nikemaister
- 2月18日
- 読了時間: 2分
更新日:4 日前
一般社団法人天河斎庭は、山岳信仰の永い歴史を持つ天河神社を囲う山林に、人と自然と神々が共に生きた原初の風景「鎮守の杜」へと蘇らせる取り組みを2020年より行っております。
この度、山の土地の所有者のご理解・ご協力を賜り、寺峰の杜の樹木の伐採を行いました。

我々が住まう天川村坪内地区も、今年も例年並みによく雪が降り、山一帯が美しい雪化粧に包まれました。
今回伐採を行ったのは、「寺峰ノ杜(てらみねのもり)」です。

ここは2023年度にも手入れを行いましたが、非常に広く横たわる杜であり、今回の伐採箇所は天河神社の本殿から右の階段を降りる際、右手に見える斜面にあたります。
この場所は見た目以上に急斜面で、危険が伴う作業現場です。 我々は先人の教えである「新月の日に木を伐る」ことを大切にしており、天候を見ながら佳き日を選び、西岡を中心に作業を行いました。

前回の船岡ノ杜と同様、斜面の下には民家があるため、非常に慎重な作業が求められます。「伐採」と一口に言っても、技術力、集中力、木の倒し方、風の読みなど、様々な力に加え、何よりも経験と知識が必要です。
我々は100年先を見越した活動を行う上で、後世までしっかりと山を護っていける「人」を育て、技術を継承していくことも使命の一つと考えております。とはいえ、この山仕事は素人がすぐに習得できるものではなく、長年山に従事している者の存在があってこそ成り立つものです。
そんな中、今回の伐採では、新たに我々天河斎庭に入会してくれた元・天川村地域おこし協力隊の方が力になってくれました。西岡の指導のもと、共に活動を行い、難儀を強いられる急勾配の現場でしたが、お陰様で無事に伐採を終えることができました。
なお、船岡ノ杜の際は伐採木をヘリコプターで搬出しましたが、今回は斜面の土留めや土壌への還元も兼ね、切り捨て(現地に残す手法)としております。
斜面の雪も溶け、下拵へを行ったあと、いよいよ植樹を行います。




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