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ご報告:植樹祭を無事に催行しました




春爛漫の好季節を迎え、毎日お元気でご活躍のことと存じます。

ここ、天川もすっかり春風がたなびく心地よい天気に恵まれています。


さて、かねてよりご案内をさせていただいておりました植樹祭が、お陰様で無事に催行されました。本日は2023年3月25日に催された植樹祭当日の様子をご紹介させていただきたいと思います。



|| 神の粋な図らい?!





植樹祭当日は、朝から雨。天気予報では曇りマークはでていたものの、山の天気は見通しがつきずらいところもあり、このまま雨の中での作業になるのかなと不安になっていたものの、斎庭衆からは誰1人として心配する声はなく。


「弁天さんの粋な図らいである。絶対に雨はやむから大丈夫!」


その声の通り、受付開始となる9時前にはぴたりと雨がやみ、朝方から降り続いていた雨雲も何処へやら。あまりのタイミングの良さに、驚きを隠せぬも、幸先の良い始まりをきることができました。



|| 清め、そして、祈り


天候を心配していたのも束の間、当日はお申し込みをいただいておりました方々にはるばるこの天河の地までお越しいただきました。 



※神社に特別に許可をいただき撮影をさせていただきました。


まず初めに、参加者の御名が記された木札と植樹する紅葉苗を神殿に奉り植樹祭並びに奉告祭を天河神社にて執り行われました。




その後、お祀りいただいた苗木と共に植樹する寺峰の杜へ。







場所を移動した後、これから植樹をさせていただく寺峰の杜をお祓いいただきました。


心身ともに祓い清められ、植樹へと進みます。




|| 月の満ち欠けに合わせ





植樹を行う前に、はじめに副代表の西岡より植樹についての説明をさせていただきました。


中でも一番お伝えしたかったのは、なぜこの日を選んだか、ということについて。


以前「月の満ち欠けと木」でもご紹介させていただきましたが、月は太古の昔から地球の周りをまわり、月の満ち欠けによって引力が変わり、それが地球の自然の影響にも及ぼします。


人間と同様に、水分を多く含む樹木もまた月の満ち欠けの影響をうける、と我々は考えており、闇夜(新月)から上弦の月の間までに植樹をして根を新しい土につかせて上げることで、しっかりと水分を土中から吸い上げることができると考え、今回、皆さまが参加しやすい土日で、なおかつ、新月から4日経ったこの日を選ばせていただきました。



|| いざ、植樹!


そしていよいよ植樹!

各グループごとに分かれ、各グループ長である斎庭衆が植樹について説明をさせていただき、植樹をしていただきました。






|| しっかりと根がつくように


1時間ぐらいを想定していた作業でしたが、やはり1本を植えるのにもある程度の時間を要するそれなりの重労働だったのではないかと、今こうして写真をみて振り返ると思います。





皆様に植樹いただいた苗木は、ポット苗のような小さい苗ではなく、あらかじめ畑で育てていた実生苗になります。約3年弱、畑で育ててきた苗木の中でもあらかじめ選りすぐりの苗木で、しっかりと成長した高さ約1.5メートル強ある大きな苗木を植えていただきました。





植樹の始めは、まずお選びいただいた苗木の根に合わせしっかりと土を掘ります。真土というたくさん養分が含まれている下層まで掘るため、序盤にけっこう力が入ります。



その後、根っこの向きをしっかり見て、表か裏をかくにんし、土に植えます。





山あいに植樹しているため、これから向き合う雨風、そして雪にも微動だにせずしっかり根が土の下に根付くように、土を戻ししっかりと踏み込み。






そして、稲藁を根元に覆います。



植樹の一連の作業はこれで完了ですが、皆様お一人お一人が、懸命に行っていただきましたお姿が大変輝かしかったです。







|| 祈りや想いを託し


植樹を無事に終えたのち、植樹札を記念に設置していただきました。





普段の生活のなかではなかなか手にしないセットハンマという重い木槌を片手にしっかりと土に打ち込みます。










打ち込みをする杭には、ぜひそこに祈りや想いを記載いただきたいという斎庭衆からのアイディアがあり、皆様にも自筆で思い思いにお書きいただきました。





こうして無事に全ての作業を終え、寺峰の杜には新たな生命が宿り、そこには皆様の熱き御心も賜り、きっと山の神々様もお慶びいただいているのではないかと思っております。





|| 新しい船出に向けて


植樹後は、坪内の皆様のご協力をいただき、天川の水で調理をした筍ご飯に豚汁をご用意させていただきました。


最後に、自由参加ではありましたが、代表の井頭によるガイドツアーも行いました。


神社では檜づくりから、檜の扉の大きさから実際の檜の大きさの話など、木に触れたことによりまたどこか見えるものも違う次元で捉えられたのではないでしょうか。


最後は、船岡山にもご案内をさせていただき、新しいプロジェクトの取り組みも先行してお伝えさせていただきました。



第一章が船岡の杜、第二章の寺峰の杜の植樹も終わり、いよいよ第三章が始まります。新しい取組みについて、お伝えするのは初めてだったのですが、皆さまから楽しみにしていただけるお声を聞けてホッとしました。




|| ただただ感謝・・・



今回、こうして多くの皆様にご参加いただき植樹いただきましたことは、我々にとっても大変ありがたく、また皆様が熱心に思いを寄せてくださったことにも感極まる思いであります。


また、前述しました通り、植樹祭開催直前まで降っていた雨も開始と共に雨が止み、またその日の夜に降り、翌日も雨が降ってくれたため、しっかり植樹した後に水で潤すことができたという・・・なんとも天の図らいがあまりにも素晴らしく、全てにおいてただただ感謝の気持ちでいっぱいです。




皆さまに植樹いただいた苗木たちを、しっかり守りながら、大きく育てていきます。


また、参加いただいた方に限らず、この先天川にお越しいただいた際は、ぜひ寺峰の杜の方まで足をお運びくださいませ。


この度は誠にありがとうございました!


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