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過去から未来へと


木々もすっかり芽吹き、新緑の葉が茂る季節になりました。

展望台の建設工事も引き続き順調に進んでおります。




|| 土地に歴史あり


前回までは「木組みづくり」から「荷揚げ」について等、建築材の下準備の過程をお伝えさせていただきましたが、いよいよこれらを組み立てていく工程へと移りました。

ここが建設する現場になります。

船岡の杜の頂き、山頂になります。


整地しましたが、前にも述べたとおりここは植林された檜・杉の針葉樹林に覆われていました。

これが伐採する以前の、この場所の姿。



この伐り株も、この上の画像の代表たちの右隣にある杉の木の伐り株になります。


とても立派な木であったので、この伐り株も基礎の一部としてこれからもこの杜の支えとして活用していくことに。そして、この伐り株をつうじてこの地の歴史も感じてもらえればと思っています。



|| 土をならす


それでは、いよいよ展望台を建設するうえでの土台となる「基礎づくり」になります。


この頂きには、3年前に伐採した際の伐り株と、それ以前の20年以上前に伐り出された株も混在しています。そのため、古い伐り株はもう腐り枯れており、土に還る手前。伐り株の状態もハンマー等で叩くと音でわかります。





|| 丁張り


整地をしたのち、工事を着手する前に 建物の正確な位置を出すために「丁張り(ちょうはり)」という作業を行いました。



配置、高さ、水平、直角を正確に出すための基準となる仮設物を、木杭等で造ります。高さと水平を確認するにはレーザーで確認する機械も。




|| 基礎づくり


建築の基礎は伝統構法ともいわれる「石場建て」で行いました。


この構法は神社・仏閣でみられ、石の上に柱が乗っているだけでの構造になります。一番古い建立物としては、かの法隆寺もこの石場建てになります。




土に埋められた柱(木材)は腐りやすいのですが、地盤の上に石を置き、その上に柱を立てることで耐久年数が格段とのびます。


この柱を建築では「(つか)」と呼び、その柱を支えることから「束石(つかいし)」と呼びます。




今回この束石も代表の西岡が実際に川から束石に使えそうな平らで厚さも大きさもしっかりしたものを選び、運んできました。

その数20以上。


全長約13メートルものおおきな舟になるため、安全面を考慮し、想定数よりも多く基礎となる「束(つか)」を設置することになりました。




|| 自ずから然(しか)らしむ



建築物の支えとなる基礎づくりは、現代では地盤を押さえるように分厚いコンクリート覆う「ベタ基礎」が主流ではあり、地面からの湿気を防ぎやすいなどの利点が多くありますが、我々としはなるべくこのありのままの姿を残す、負担をかけない方法をと考え今回の「石場建て」にしました。


建築部材も鉄筋などは使わず、すべて檜材。


それはこの舟もまた「自ずから然(しか)らしむ」ように、変容をもたせながら、自然(じねん)たるままにと考えています。


無論、建築するうえでの安全面は絶対なので、そこは一級建築士の設計をもとに安全を期して建設も行っておりますが、植樹した樹木たちの成長や杜の姿にあわせて、舟もこの坪内を回遊できるように、10数年先には寺峰の杜に移動をしたりと自然の姿に寄り添えるものと考えております。


先人達が時代にあわせた杜の活用をしていた背景をもとに、我々も新たな時代へと紡いでいける「水先人」でありたい、そんな願いもまたこの"舟”の形にもこめられています。

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