こんばんは!
いよいよ残り7日をきりました。こうして引き続き温かいご支援等々賜ります事心より感謝御礼申しあげます。
残り一週間一人でも多くの方に知っていただきたく、引き続き我々の取組についてご紹介させていただきます。
|| クラウドファンディングに挑戦した理由の一つに
唐突ではありますが、プロジェクトを実際に進めていくうえで我々が一番頭を悩ましていたことは伐採したあとの木々の“搬出”方法と資金面でした。
船岡山は
・急峻で裾には民家があるため木々を滑り出して搬出できない
・林業機械を通せるほどの広い山道がない
といういくつかの条件があります。
どうすればいいかといろいろと考えた結果、今回は林業に使用されているヘリコプターで搬出することにしました。
この吉野のエリアではヘリ集積というのはよくあったそうなのですが、林業の衰退化も重なりヘリをだしてくれる会社も年々少なくなっているとのこと。
そして、このヘリコプターのチャーター費用が数百万と大きな金額が見積もられており、この金額は自分達の自己資金だけでは厳しい・・どうしたものか・・・と頭を悩ませていたところ、このようなクラウドファンディングを知り、挑戦することにした経緯があります。
|| このまま見て見ぬふりはできない
なぜならば、やはり見て見ぬふりはどうしてもできない、“今やらなきゃ、いつやるんだ”、そう自分達を奮い立たせると共に、本当にこのままの状態ではより悪化していく切実な問題でもあります。
そうしたなかで、挑戦させていただいた初めてのクラウドファンディングにおいて、こうして多くの皆さまに御賛同を賜り、そしてご支援をこうして多く頂戴することができたのは、本当にありがたく心より感謝の気持ちでいっぱいです。
|| ヘリで出材
今回大きな難題でもある伐った木々の搬出ですが、2022年2月末ごろを予定しています。
▲伐採した木々をヘリコプターで集材をし、近くの土場におろし、また集材をしての往復をした後、トラックに積み荷をして搬出します。
代表の井頭からもこの作業はぜひ記録としても残したいとのこと。作業時には、画像だけでなく動画としてきちんと記録していきたいと思ってますし、「斎庭之衆」をはじめ皆さまにもぜひご覧いただきたいと思っております。
|| 出材という壁
さて、あらためて、上記前述した通り、我々が今回こうしてクラウドファンディングを通じて資金を募らせていただいたのもこの出材の費用というのがどうしても大きくかかってしまうのが悩ましい大きな壁でした。
我々は伐った樹木はバイオマス事業などに利用してもらうなどを予定しておりますが、かたや林業になると、木々を販売する生業となります。搬出する木々の量や方法にもよりますが、数百万のコストをかけて出材をして市場にだしても、その1割にも満たすかどうかという売値となり、先日お伝えしたとおり間伐等々をして出荷したくてもやればやる分だけ赤字になってしまうという大変悩ましい現状があります。
|| すべては循環
「環境のために木は伐ってはいけないと思っていた」「MY箸運動があったように、木の利用は避けたほうがいいのかなと思っていた」というお声も届きましたが、無論、闇雲に乱伐するかのように木を伐ることはご法度ですが、先日お伝えさせていただいたとおり、間伐もまた山を守るための一つの目的でもあるため、間伐材の利用は大いに歓迎されるべきだとも思います。
※実際に新国立競技場は日本全国から集められた木材(間伐材含む)が利用されています。
また、間伐することにより木の成長が促進され光合成も盛んに行われるようになるため、結果的に二酸化炭素をたくさん吸収していくので、温暖化対策対策のうえでもより森林の役割が重要になるのではないでしょうか。
2020年以降の国際的な温暖化対策についての法的枠組みである「パ リ協定」も採択され、日本もこの問題に取組んでいるなか、我々自身もっとこの環境面を学んでいかなければならないと思っておりますが、全ては生きとし生ける命の巡り、循環でもあります。
地球(ガイア)もまた生きている、そう思うと、地球全体の面積からするとほんのわずかな区画ではありますが、永きにわたってでも取組まざるをえないとおもうのです。
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