【作業報告6】四季折々の山の姿へ!


皆さま、こんばんは* いつもお心を御寄せいただきありがとうございます。 前回の報告レポートからだいぶ間があいてしまい申し訳ありません。雪化粧に染まった船岡山の山肌は、夏真っ盛りとなり深緑に。 さて、前回のレポートではこのクラウドファンディングの集大成の一つである『約300本もの苗木の植樹作業完了』についてご報告させていただきましたが、この半年の間で苗木もしっかりと山に根付いています。今回はこの半年の流れをご報告させていただきます。

|| 支援者様による植樹と天川村の子供たちによる植樹


クラウドファンディングの返礼品の一つでもある支援者様による植樹は、苗木の根っこがしっかりと土に根付きやすい初春に行いましたが、この間もコロナ禍のため、行きたくても今は移動ができないという苦渋のお声もいただきあり、お越しいただける方のみで行いました。(植樹に関しては、また2022年冬と23年の春にまた行う予定でいますので、日時が決まり次第あらためてご案内いたします。)

一方で、うれしいことに我々の取り組みが天川村小学校の教諭の方々の耳にも届き、ぜひ村の小学生達にも斎庭の取組をはじめ、森林のはたらきなどを教えてほしいという特別授業のご依頼をいただきました。 計2回にわたる授業では、生徒の皆さんに実際に船岡山を仰ぎ見える大銀杏の木の下での山の仕組み、そこから生み出される水についてなど自然にふれあいながらお話しさせていただきました。


そして、2回目の授業では最後に「記念植樹」を。


生徒の皆さんからは、天川村が98%が山で残りの2%が平地、そしてその1%以上が川で、その残りの平地の中で暮らしているということに初めて知ったという大きな驚きとともに、私たちが生きていくうえで必要な「空気」と「水」は山・樹木などの自然からの大きな恵みであり、共に生きているということを知ったなど、大変喜ばしい感想の声をいただきました。

|| 水は森でつくられる


小学生達への授業のなかでも、代表の井頭は特に「水は森でつくられている」ということを丁寧に説明されていました。 その際の説明がこちらになります。



「雨が山に降り、山が水を蓄える。 地下水となり流れでる水をうけとるために。だから、先人たちは根っこに水をためる仕組みをもっている広葉樹を植えていた。」


「広葉樹の山は目に見えないところで、我々人間の暮らしを守ってくれている。だから、自然を大切にしてきたんだ。」と。 人間がすべてを支配しようとしてはいけない、すべては共にそれぞれが一緒に生きているのだよ、と教え説いてくれました。

|| 里山へと



一方で、現在もなお坪内地区の山の一部では斜面が崩れないための工事を行っている山を背後に、再度、代表の井頭は説明を続けました。



広葉樹の森は人間が手入れをしなくても自分の力で育っていく森。  戦中戦後の材木が必要だったときにヒノキ・スギなどの針葉樹の森に植え替えた。それがすべて悪いことではないが、手入れをしないでほったらかしにいていることがよくないこと。」



「60年前、天川村の人口は6000人もいた。そのうち1300人が山仕事をしていた。今はどうか?人工林は育林しなければいけないが、できないのが現状。」


「10年目の災害を教訓として、天然林の森にもどしていこうとしている」 参加してくれた小学生の皆さんがそれぞれ熱心に耳を傾けてくれたこと、まずは“知ってもらう”ということだけでも我々にとって大きな悦びであります。


とかく、同じ天川村に生き住む者同士。そして、10歳の彼らへ、未来へ繋ぐバトンのきっかけは、我々にとっても大きな種まきになったのではないかと思っています。

|| 船岡山の“太郎”に!

さて、時はもどり、あらためて今年の3月末。花冷えがまだ感じられる日に、船岡山へ最後の植樹を行ってきました。

船岡山の頂上付近に植樹できる場所がまだ残っているとのこと。せっかくなので、この船岡山で一番大きな木になる、“太郎(※)”を植えよう!ということで育ててきた苗木のなかで一番大きい苗木を植樹してきました。

※山の仕事のなかで、一番大きな木のことを「太郎」と呼びます。


▲苗木畑で、一番しっかりと育った苗木を選定。


▲大きく育っていたので、根も深く長くはいりこみ、掘り出すのも一苦労。


船岡山の頂上付近に植えたこの苗木が何十年後に実際に一番大きな木、“太郎”になっているか・・。

これから成長をしていくなかで、様々な自然の摂理にさらされ、もしかしたら枯れてしまうかもしれません。そうならないように、ある程度大きく成長するまでは一生懸命我々も育てていきたいと思っておりますが、この最後に植樹した太郎の苗木には、共に一緒に育て植樹をした。つまり、この地に“生命”を紡いだということ。

それはこの地に永遠なる生命が息づくということは変わりありません。

この植樹は様々な思いも相重なり、決して忘れられない植樹にもなりました。

|| 夏にむけて

最後に、船岡山の植樹完了後、地権者の方々のご理解・ご協力をえて、船岡山を背に左側の山も伐採し、植樹をさせていただくことができました。

これで、また一歩“斎庭”の裾野がひろがりました。


本来は伐採作業後に山肌に残った枝木をまとめて整のえる“地拵え(じごしらえ)”という作業があるのですが、今回はこの山では“野焼き”を行いました。


焼き終えた枝木は、灰となり肥料となり、害虫駆除にもなるとのこと。

この野焼き作業をしたのが今年の3月初旬ですが、半年経って今はどういう山肌になっているのか・・・!ぜひ次回あらためてご報告させていただきます!

最後まで御覧いただきありがとうございました。